メッセージがよせられています

メッセージを頂いた方々一覧(五十音順):

JICA 緒方貞子様

〜「人びと」とともに〜


 国際社会が長年取り組みながらなかなか克服できずにいた貧困、地球環境問題等に加え、21世紀に入ってからは、テロや民族間の紛争などの新たな危機が押し寄せています。JICAはODAの実施機関として、人間の安全保障の視点から、地域社会とその構成員である人びとが持続可能な発展の軌道をたどるために、必要なニーズに直結した支援を行うべく組織を挙げて取り組んでいます。
 貧困問題の解決、ひいては持続可能な社会の構築は、われわれ全人類に課せられた試練であると同時に、次世代を担うみなさんにとっても大きな課題です。
 最近の内向き傾向の日本国民の性向を変革し、外に打って出る気概をもって活躍の場を求めて下さい。
 みなさんのご活躍を期待しています。

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小池百合子様 衆議院議員(前)環境大臣

立ち向かう"知恵"と、行動力の輪を広げる"感性"に


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 世界の学生が、Sustainableな世界をつくろうと行動を起こされたことに敬意を表します。
 環境問題の解決には、私たちの行動が必要です。私は環境大臣だった3年間、国民に“大義”を訴えながらも、できるだけ“共感”を呼ぶ政策作りに努めました。「今の生活のあり方を見直しましょう」と呼びかけるには、なぜそれが必要かを理解してもらうことが大事です。と同時に、行動をよび起こすには、「楽しそうだ」「私もやってみたい!」と、感性を揺さぶることが求められます。“COOL BIZ”が多くの人に受け入れられたのも、地球温暖化防止という“大義”と、「夏にはネクタイを外し、涼しいスタイルで仕事に向かいたい」という“共感”が結びついた結果です。
 21世紀の人類は、気候変動への適応、水資源の確保といった深刻な課題に直面しています。これらに立ち向かう“知恵”と、行動の輪を拡げる“感性”の両方から、若い皆さんの力に期待しています。

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東京大学総長小宮山宏

小宮山東京大学総長からのメッセージ


 世界の志高き学生の皆さんがサステイナビリティをテーマにこのような意義深い活動を行われることを大変喜ばしく思います。
 前世紀は貧困問題、民族問題、地球環境問題、エネルギー資源問題を始めとする幾多の難題が露呈した世紀でありました。そしてその解決の要であるはずの「知」ですらあまりに爆発的に増加した結果、かえって有効に活用し切れないというジレンマに陥っているように思われます。21世紀が抱えるさまざまな困難の背景にも、全体像を把握できなくなったという知に関する基本的問題が内在しているのです。
 東京大学では平成17年8月に京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学など国内の著名な大学とともに「サステイナビリティ学連携研究機構」を設立し「環境の世紀」に相応しい新しいサステイナビリティ学の創生に挑戦して参りました。また、国際研究型大学連合(イェール大学、北京大学、オーストラリア国立大学、オックスフォード大学、シンガポール国立大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校、カリフォルニア大学バークレー校、ケンブリッジ大学、コペンハーゲン大学、本学)、東アジア4大学フォーラム(ソウル国立大学、北京大学、ベトナム国家大学ハノイ校、本学)のような国際連携の場においてもサステイナビリティを中心的課題として取り上げています。世界の持続性について国内はもとより多国間、多文化間の議論を重ね、大学や国単位で散乱した知の断片ではなく地球というシステム全体のサステイナビリティに主軸を置いて構造化された知と、それに基づくビジョンを提示していきます。
 いずれ21世紀をリードしていくことになる優秀な学生の皆さんがサステイナビリティを真剣に語り、学ぶ場が生まれこのように持続していくことは持続可能な世界を実現する上で極めて重要なことであると考えています。この活動が皆さんにとって有意義なものとなること、そしてサステイナブルな世界の実現への力強い潮流となることを願って止みません。

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Claude Patrick Siegenthaler 様 法政大学教授

手がかりは私たちの心と精神にある


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 「サステナビリティ」が、若い世代、および来るべき世代にとっての挑戦であることに疑いはない。「サステナビリティ」は、単なる技術的な手段によって解決できるものではないことに、われわれは気付かなければならない。手がかりは私たちの心と精神にある。責任感や起業家精神が、「サステナビリティ」を前に推し進める力となるだろう。
社会を変えようとする学生を世界中から集めるこのサミットは、本当に意義深いものとなるだろう。

(原文)
"the key is in our heart and spirit"
There is no doubt that Sustainability is THE challenge for the generations just arrived and the generations to come. As we have to realise, Sustainability can not be fabricated by mere technological measures; the key is in our heart and spirit. Responsibility and entrepreneurship will drive sustainability forward.
Uniting academic change agents from all across the globe, this summit will make a true difference.

Prof. Dr. Claude Patrick Siegenthaler
December 1, 2006

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古沢広祐様 国学院大学・経済学部(経済ネットワーキング学科教授)

「持続可能な発展とは」


1.
「持続可能な発展」とは、環境・経済・社会の3つのバランス調整をめざすあり方、換言すれば、<環境的適正>と<社会的公正>をふまえた経済的発展のあり方です。
http://kuin.jp/fur/kaleido.html

2.
将来的には、環境産業革命を契機に、市場経済システムの変革をともないつつ、私たちの社会や生活様式がトータルに転換していく可能性に期待したい。 すなわち、より少ない資源消費と環境負荷で、豊かさを実現する価値観・文化・社会システムの形成こそが求められているのだと思う。

3.
新しい持続可能な社会と文明形成に向けて、幅広い市民参加と専門家の協力の下で、若い人々の活躍に期待したい。

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益田文和様(東京造形大学教授,LLPエコデザイン研究所所長)

Student Summit for Sustainabilityに寄せて


益田文和様 顔写真
──益田さんにSustainableな世界を実現するためのkey wordsを伺いました。
Be humble: 思い上がった無軌道な開発と消費を改めるため
Diversity: 異なる歴史や文化を尊重し合うために
Fairness : 地球資源の公正な分配のために
──益田さんの活動概要やsustainableへの思いをお聞かせ願えますか?
東京造形大学ではデザイン学科にサステナブルプロジェクト専攻を設置するなど、サステナブルな社会の実現にデザインで貢献する方法を研究している。世界各国の学生たちとの国際的な共同プロジェクトであるsustainable everydayにも参加し、明日の社会のシナリオ作りを行っている。想像力を駆使して、見えない未来を形に表すデザインの力をサステナブルな社会づくりに役立てたい。私が主宰するデザイン会社、オープンハウスとエコデザイン研究所では国際的なエコデザイナーの活動体であるo2 Global Networkと連携し、リーディングインダストリーとも協同しながら、商品開発やサービスシステムの提案など、様々な具体的なプロジェクトを推進している。その成果は毎年開催されるエコプロダクツ展などで発表している。
──学生へのエールを是非、お願いします。
今の地球環境の状況を踏まえると、皆さんが中年に達するころまでにサステナブルな社会の枠組みが出来ていなければならない。地球社会がサステナブルであるためには、地球温暖化に伴う気象変動や生態系の損壊に対する対策ばかりでなく、地域間の富の偏在と貧富の格差や水と食料の欠乏、資源をめぐる係争など環境問題と同根である多くの問題を同時に解決してゆかなければならない。こんな時代に生きなければならないことを、学生諸君は悲しまないで欲しい。おそらく人類始まって以来はじめて全ての人々の利害が一致したまさに人類史上最大の課題に挑戦できることをむしろ誇りに思って欲しい。われわれは全力を挙げてサポートすることを約束する。

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